予防的フットケアの導入


病棟勤務の看護師です。
血糖コントロールや教育目的の糖尿病患者さんの入院が増えている今日この頃、
普段から実施している予防的フットケア(個別指導)の流れについて
書きたいと思います。
1.導入
まず、足を見せてもらいます。
タイミングは、糖尿病教室の後や、運動療法開始前の準備段階の時点が患者さんの
理解を得られやすいです。
他人に足を見せることを躊躇する患者さんもいますが、フットケアで足のトラブルを
防止する大切さを説明すると見せて下さいます。
足壊疽や切断など怖がることは一切言わず、自分で歩ける快適な老後をイメージ
してもらいます。
2.足病変リスクの評価
1)見る
皮膚の乾燥やひび割れ・角質の肥厚がないか、胼胝や鶏眼がないか、
爪の形状、陥入爪がないか、爪の肥厚や変形がないか、爪切りの仕方、
白癬はないか、皮膚の発赤や創傷がないか、
偏平足がないか、履いている靴は足に合っているかなど、見るポイントは
たくさんあります。
2)聞く
足を見ながら、足のケア状況を尋ねます。
毎日風呂に入って足を洗っている、保湿剤を塗っている、
深爪しないように注意している、清潔な綿の靴下を履いているなど
一つでもできていると素晴らしいと思います。
また、仕事内容や1日の歩数を聞きます。大工さんで地下足袋をはいている人は
足を守ろうとする反応か肥厚した角質に覆われていました。
3)触る
実際に触り、神経障害・血流障害の観察をします。方法は次回に続きます。




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